2024.04.19 ばね指の痛みがなくなりました
漢方体験前の状態「ばね指で指のつけ根が痛く、日常生活にも不便でした」
漢方体験後の変化「飲み始めてしばらくは痛みはありましたが、激痛ということはなくなりました。ただ続けているうちにいつの間にか全く痛みはなくなり、ばね指だった事を忘れてしまっていました」
上記はアンケートにご記入いただいた文章です。
本人様のご了承を得ましたので、もうちょっと詳しくご紹介させていただきます。
50代女性の方。
右手の親指が痛くなった。泣きそうになるくらい痛く、整形外科に何度か通院した。塗り薬や飲み薬で治療したが、痛みは治まらなかった。腫れもあり、文字を書くのも痛い。
良くならないので、病院のすすめにより手術。手術をしたら痛みが楽になった。
その後しばらくおちついていたが、約9か月後、今度は両手の中指が痛くなってきた。
前回のばね指と同じ症状で、
◆指の動きが滑らかでなくなり、カックンとなる。
◆痛みもまあまあの強さで、書類をはさむクリップ使用時など痛い。
◆夜中、就寝中も痛みで目が覚める。
◆寝ている時、手がお布団に当たっただけで痛い。手が何かに当たると痛む。
◆布団のあげおろしが痛くてつらい。
◆朝は手がこわばる感じ。
このような症状が復活。( つらいですね。)
ご友人からのご紹介で当薬局を訪ねてくださいました。
今までの経緯をお聞きし、症状・体質に合っていて、なおかつ今の生活の中で無理なく飲める漢方薬をおすすめしました。
漢方薬服用後は、痛みがすぐになくなったわけではありませんが、少しずつ楽になっていかれました。
漢方薬開始20日後・・・午前中の仕事で文字を書く時の感じがちょっと楽に。(こわばり感の軽減)
1か月後・・・劇的な変化はない。何となく良い。変わらずご継続。
2か月後・・・夜中の激しい痛みがなくなっている。朝のこわばりも減っている。
3か月後・・・痛みが気にならなくなってきている。
5か月後・・・痛みも腫れもなくなっている。違和感程度。ペットボトルのふたも普通に開けられる。(痛い時は開けられなかった)
以上がおおまかな経過です。
飲み始めから少しずつ良くなられ、3ヶ月くらいでつらい症状はだいぶ取れておられます。
けれども気候によりちょっとこわばりを感じられる日もあったりして、完全とは言い切れないのでその後も続けられました。痛みがなくなってからも、飲まれているほうが体調も良いため継続されています。
ちなみに、握力の測定値は、2回目のご来店時(漢方服用開始20日後)右12、左18。
5か月後に再び測ってみると 右24、左23 になっておられ、こちらもとても喜んで下さいました。手の力、復活されましたね。良かったです。痛いと握ることができませんからね。ご相談いただきまして本当にありがとうございます。
さて、ばね指とは、どんな疾患なのでしょう?
指を曲げたり伸ばしたりできるのは、骨と骨をつないでいる筋肉がちぢんだり伸びたりするから。その筋肉の根元である「腱」と、腱をベルト通しのようにポイント的に支えている「腱鞘」が、なんらかの原因で、炎症を起こしたり腫れたりします。その結果、なめらかに動かなくなり、カクンとした動きになったりします。そして痛みや腫れや熱感を起こします。朝方が症状が重く、日中は軽くなることもあります。対策をしないで炎症がひどくなると、指が曲がりにくくなります。
手をよく使う方や、妊娠中・出産後・更年期など、女性のホルモンバランスが乱れる時に現れやすい症状です。
特に更年期女性は、長年手を使っています。そしてホルモンの変化や加齢により、腱や筋肉が弾力やしなやかさを失い、炎症を起こしやすくなっています。その上、手の労働量も多いので、手指に負担が大きくなりがちです。更年期女性の手指さん、本当に毎日おつかれさまです。
漢方薬はそんな疲れた腱や腱鞘にやさしく栄養を補ったり、血流を促したり、痛みを和らげる働きがあります。
漢方薬で良くなられる方もおられますので、どうぞご相談下さいませ。
鳥取県米子市日野町 遠藤全快堂薬局