2023.10.27 大山自然観察会に行ってきました
10月の日曜日、大山自然観察会に行きました。空はさわやかな秋晴れです。
事前予約は不要、大山自然歴史観に8:50までに集合、参加費無料です。事務所で住所氏名を書くときに、希望すれば双眼鏡も貸してくださいます。
この日は参加者が多く、2班に分かれて出発。
初めてさんの班には、地形の先生、植物の先生、昆虫の先生、歴史の先生が同行され、リピーター班には矢田貝館長お一人が先生に。 数年ぶりの参加でしたが、私たちはたぶん3回目なので、リピーター班でまわらせてもらいました。
いつもより1枚多く着て、ウインドヤッケ的な羽織ものを着ていましたが、それでも少し寒いくらい。ほとんど何も入っていないリュックが背中の保温になり、持ってきてよかった~と感じました。
まずは自然歴史館から見える海側の景色について。この日は前日に雨が降り、当日は晴れていましたのでとても見晴らしがよく、米子の弓ヶ浜半島はもちろん、その先の島根半島、隠岐の島までよく見えました。
今度は山側の景色を見ながら、大山の地形についての説明。
木の葉が紅葉する仕組み。赤や黄色・・・。なんでそうなる?
大山の初冠雪は平均して11月4日ごろ。初冠雪は、大山町役場から見えた時を言う。ここ数十年で一番早かったのは10月12日、一番遅かったのは11月25日。
黄色い花がありました。ナガミノツルキケマン。絶滅危惧種に指定されている。しかし鳥取県では指定されていない。(鳥取県や大山は自然が残っているということですね。大切に残さねば)
今年はケヤキが大豊作。 種ができると、その周りの葉は枯れたようになる。それはなぜかというと、種だけなら真下に落下することしかできないが、葉っぱがいっしょに落下すると、風に乗って少しでも遠くに行くことができるから。 米子のけやき通りも枯れたようになっていて、大丈夫ですか?と電話がかかってきたが、そういうわけで、大丈夫だろう。
一木一石運動で、大山登山時には石を持って上がりましょう。
石段の横にはえてる細い草、チャボガヤ。茎や枝に弾力性があって折れにくいので、昔はそれを使って鮎釣りの「タモ」を作ったり、雪の時期にはく「かんじき」を作ったり、牛の「鼻ぐり」を作ったりしていた。
先生のお話は多岐にわたり、いろんな方面に飛んでいっておもしろいです。
細い所は1列になって進みます。
まむしぐさ。赤い実をつけて、とても目立ちますが毒草です。
大山の仏教のおはなし。
大山は宿坊がいっぱいあってジンギスカン料理がさかんだった。
キノコの話や、菌のお話も。自然界の菌ってすごいですよね。
野生動物にはダニがいっぱいついていて、人間はそれに刺されると腫れたり病気になったりする。イノシシをしめる時には白いズボンをはいていないとダニがくっつくのがわからない。
などなど、大山の植物や動物、大山の地理・地形、自然環境、歴史、その他の豆知識的なことやお役立ち情報まで、盛りだくさんの内容でした。 歩いては立ち止まり、止まっている間は私たちは休憩できますが、3時間もの間、先生はひとり講師でお話しくださいました。 大山登山もされる、先生のお元気さは、やっぱり大山の気を浴びながらお仕事されているからだろうか?と思います。
先生といっしょに写真を撮らせていただきました。
12時過ぎに終わり、13時からは別の勉強会へ。急いで米子へ戻りました。
体力に自信があるほうじゃないので、朝、家を出る前に、いつもの麦味参顆粒を活用。おかげで1日元気に過ごせました。
運動不足の自分でもついていける山歩き、大山自然観察会。とても楽しかったです。ありがとうございました。機会があったらまた参加させていただきたいです。
どの季節に来ても、大山はすばらしい。