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2022.08.23 更年期をイキイキ過ごしたい

「更年期」という言葉に、なぜか私ピクッとしてしまいます。何ででしょう?(笑)

世の大人世代の女性たちは、少なからず意識してしまう言葉なのでは?と思います。

更年期は何才頃を指すの?

更年期とは、閉経の前後5年間をさすので、50才が閉経だった人は45才から55才までの10年間がその方の更年期であると言えます。

そうは言っても、そんな厳密なものではなく、ホルモンが変わっていく世代、40才から60才くらいの約20年間くらいを更年期世代と呼んでもよいのではないでしょうか。

このホルモンの変化の仕方というのは、個人差がありますから。

また、ホルモンの変化に対する体の反応というのがまた個人差そのもので、更年期に何らかの苦しさを感じる方もあれば、更年期を意識することなく通り過ぎてしまう方もおられて、感じ方は人それぞれなのです。

更年期の症状

40才代前半頃から生理周期が乱れ始め、予定よりも早く生理が来たり、予定していた日に来なくてその月はとんでしまったり。

その頃から、更年期に特徴的な症状が現れ始めます。

のぼせて熱い。 顔がほてる。 汗が噴き出る。 ドキドキ動悸。 ふわふわめまい。 手指の関節が痛い。 夜寝つきが悪かったり途中で目が覚めたり。 気分が晴れない。 だるくて体が動かない。 やる気が出ない。 なんとなく不安。 などなど。

そして、50代になると、閉経している方の割合が増えてきます。

閉経してしまってからは、健康診断でLDLコレステロールが上がる。 脂質異常症。 外陰部の違和感。 無菌性の膣炎。 性交痛。 尿もれ。 骨粗しょう症 などのお悩みも加わってきます。

なんで更年期はいろんな症状が現れやすいの?

卵巣は卵の倉庫です。卵巣の中身は卵。

女の赤ちゃんがこの世に生まれてくる時、赤ちゃんの卵巣の中にはおよそ200万個の卵が入っています。その子が大きくなり初潮を迎える頃には卵は20万~30万個に減っていて、若い時には毎月1つの卵を排卵する間に1000個くらいの卵が消えていき、50才前後でついに卵の在庫がほとんどなくなって排卵しなくなります。

卵巣からは、排卵するだけでなく、たえず女性ホルモンを分泌しています。

卵巣の中身が減ってきて、排卵が周期的じゃなくなることによって、女性ホルモンも不安定になり減っていきます。

女性ホルモンは、排卵や月経に関してだけでなく、全身のあらゆるところに影響を及ぼすホルモンですから、女性ホルモンが減ることで身体全部が影響を受けるのです。

それが行きわたらなくなることで、身体の各所は「なんで女性ホルモン来ないの?今までみたいにちょうだいYO!」と最初は混乱したりしますが、やがては来ない状態に慣れてきます。ホルモンの恩恵は無くなりますので、いろんな症状がでてきます。

卵巣の変化

卵巣の重さは、20代前半で9~10g、50~60才で5gくらいに減っていきます。半分の大きさになるのです。

プチトマトの写真は、右9~10g、左約5gです。

20代にこんな大きさだった卵巣は、50代でこれくらいにしぼんでしまうのですね。中身が減っていくのだから、小さくなるのはしょうがないことなのです。

年齢を重ねるということは悪いことばかりでもないし。

でも、それに伴って、不快な症状が現れたり、自分らしく元気でいられないのは困りますね。

更年期を元気に過ごすために、漢方を取り入れるのも良いですよ。

20代のぷりっぷりの卵巣がよみがえるわけではありませんが、40代、50代のあなたらしさと元気度は、漢方でお手伝いできると思います。

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