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2015.03.24 つかるだけ入浴のすすめ

私がつかるだけ入浴を勧める理由。

それは、皮膚トラブルのご相談が多い当薬局で乾燥肌の為にトラブルを起こしていると感じることがあるから。

つかるだけ入浴は芸能人で言えば、タモリさんや福山正治さん、妻夫木さんなどが実践している事で有名になってきています。

私は、15年前より実践しています。

それは、我が家の長男が生後3ヶ月ごろからアトピー性皮膚炎を患ってせっせと漢方薬とスキンケアで良くなった体験から、皮脂の重要性について再認識していたからです。

皮膚は皮脂膜と呼ばれるもので皮膚表面の防衛と保湿を行っています。

防衛とは、外界からの刺激(高温低温などの温度差、花粉、有害化学物質、ほこり、湿気、乾燥など)が簡単に身体の中に入らない様に守る働き。

保湿とは、内側から簡単に水分が外に出ない様にする働き。

昔の関所みたいなもので、城内に不審物が入ってこないようにする事と勝手に重要なものが城外に持ち出されないように監視する働きがあると例える事が出来ると思います。

当然、皮脂の多いところ(背中や胸、わきの下やデリケートゾーンなど)や頭皮などは石鹸を使って洗いますが、タオルやスポンジなどを使わずに手で泡立ててなでる様に洗っています。

健康ランドの様なところで、まわりに泡を飛ばしながら洗っている「ゴシゴシ洗い」はしません。

石鹸で洗うと言う事は、「汚れ=あぶら」なので、洗いすぎると皮脂を余分に洗い流してしまいます。健康な皮膚の方はすぐに皮脂膜も回復するのですが、トラブル肌の方はなかなか回復しませんので、カサカサになってしまい今まで以上に症状悪化の環境を整えてしまう可能性があるんです。

私も夏はシャワーだけなる事が多いほうですが、お風呂に浸かって温泉の効能である「リラックス効果」「血行促進効果」を満喫する事もいいと思います。

是非、つかるだけ入浴をお試しあれ。

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