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2024.04.24 昔から変わらない春のうつ症状

中国の古典である「黄帝内経素問」には春三月(3月から5月)は「発陳(はっちん)」といって、万物が芽吹いて新しい目標に向けて歩みだす季節と書かれています。更に、ゆったりとした余裕のある気持ちで行動する事や春の養生法についての記載もあります。

日本の場合も、3月から4月にかけては多種多様なイベントが盛りだくさん(卒業、入社、出会い、別れ、引っ越しなど)で、一所懸命に頑張る事に集中してしまって、知らないうちに心も体も疲れ、ストレスが溜まり体調を崩す人が見受けられます。

これを一般的には「五月病」と言われていますが、正式な医学的な診断名は「適応障害」または「うつ病」と診断されるようです。

「適応障害」はストレス(環境変化)による原因がきっかけで、気分の落ち込みや不安などの症状が出て、生活が困難になっている病気です。誰にでも起こる事があるもので、食欲不振、不眠傾向、頭痛や頭重、動悸、肩こりなどの症状を伴う事もあります。

漢方では、ストレスによって起こる症状を「気の巡りが悪い」と考えて処方する漢方薬があります。

「適応障害」は、気のトラブルであり、臓器でいうと「肝と心のトラブル」と漢方では考えるので、代表的な処方としては次のものをご紹介します。

加味逍遥散  逍遥散  桂枝加竜骨牡蠣湯  柴胡加竜骨牡蛎湯  抑肝散  抑肝散加陳皮半夏  心脾顆粒  など

 

漢方薬はその方の症状や体質にあわせて使用いたしますので、必ず相談が出来る方に相談してから服用する事をお勧めいたします。

 

漢方相談が出来る薬局の見分け方

①舌をみるか?

②相談コーナーがあるかどうか?

③質問をしてもはっきりと答えない事があるか?

④押しつけがましい対応をするか?

⑤症状を2~3項目伝えただけで、すぐに薬をだすかどうか?

⑥やたらと専門用語を使って説明するかどうか?

⑦生活の養生についての説明があるかどうか?

ご参考にしてください。

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