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2024.02.15 美しさと潤いや元気を保ちたい方へ 興味深い漢方健康食品のご紹介

昔から「枸杞の実」は身体の疲れによい、お肌にも良い、目にも良いとも言われていて、NHKの朝ドラの主人公になった牧野富太郎先生の部屋には「長生きしたければ枸杞を喰え」と書いてあったそうです。

また、薬膳料理にもよく使われていて、参鶏湯や薬膳火鍋料理にも使われ、杏仁豆腐の上に乗っている赤いやつと言えばご存じの方も多いはずです。アメリカのセレブの間では美容の完全食品「ゴジベリー」といって話題になったとか。

2018年10月の連休を利用して、中国広州へ漢方研修に行ってきたことがありまして、その時に枸杞の研究をしている方の研究発表を聞く機会がありました。

済南大学で中枢神経再生の研究をしている蘇國輝(そう こくき)先生のお話だったのですが、非常に高名な先生で中枢神経再生研究所所長という肩書をお持ちで、アメリカなど海外からも教えを請う為に大学教授が来る様な方でなかなかお会いできない教授だったようです。最先端の研究をしている方ですから講演依頼もすべて大学の許可(機密情報が漏れてはいけないため)が必要な方らしいです。(お~スゴイ!)

蘇先生が10年前から研究しているのが「クコの実」に含まれるクコ多糖。動物モデルを中心に目の網膜疾患に対する効果について研究発表をされています。クコの実には、さまざまな活性成分があり、ポリフェノール/フラボノイド、カロテノイドのほかに多くの多糖類が含まれていています。その中のクコ多糖類に注目されて研究されており、先生の研究では、病的な網膜では「視野欠損」などの症状が表れ、緑内障・網膜色素変性症・糖尿病性網膜症・黄班変性症などの病気と関連づけられていて、クコ多糖類を与える事で中枢神経の一部である視神経~脳神経保護作用が期待でき、白内障や緑内障・黄班変性症の治療にも良いデータが出ていると仰ってました。

また別の実験では、眼の網膜への血流を邪魔したラット(緑内障などの病的なネズミ)にクコ多糖類を与えたところ、①網膜視神経細胞の死滅が減少  ②視神経繊維層の厚さが減少 ③血管密度が増加 などの結果が出たとの事。クコ多糖類の血管を守る働きからこの様な結果がでたのでしょうか。

昔から日常的に使われている枸杞の実の研究がこれからも進んで、いろんな発見が発表されると良いですね。

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