2022.02.01 [読書] 漢方で感染症からカラダを守る
皆さまお元気ですか?
こちらの本を拝読いたしましたのでご紹介いたします。
この本は2021年に発行されました。先生が、実際に感染症の方々やその周辺の方々をみられ、漢方を使われて、その手ごたえをつかまれ、2020年11月に市民講座「漢方で新型コロナからカラダを守る」という講演をされた内容をもとに書かれた書籍です。
ほんの一部ですが、印象に残ったことをご紹介させていただきます。
*ウィルス感染者の治療に漢方を取り入れることを提言するのは、感染症対策として大きなメリットだから。
*漢方は感染症のウィルスをやっつけるのではなく、ウィルスを迎え撃つ生体防御能を高めることにより、結果としてその人の治る力が高まり、改善していく。
*漢方薬は、どの微生物が原因で発病しているのか確かめる前から使えて、なおかつ耐性菌を作らない。
*ウィルスは1日で10万倍から100万倍にもなる。ちょっとでもおかしいと思ったらすぐに漢方を服用し、体を温めること。時間を置くとウィルスの増殖を待つことになってしまう。
*漢方は慢性疾患の治療に向いていて、急性感染症治療には効果ないと思われているが、そんなことはない。ただし個人によって対処法も治り方も違う。
*免疫は、強ければいい、高めればいい、というわけではなく、健全にコントロールされていることが大切。
*感染して、すぐ発病、ではない。個人の免疫力により状況は違う。生体防御能が充実していると、外邪は侵入できない。
*感染症が治ったあとに後遺症が残ったとしても、全身的に回復を促す漢方を取り入れることで改善する例も多い。
*病気になってから治療すればいい、ではなく、病気にならないようにするにはどうするか、という発想の転換が大切。
などなど。
免疫や漢方、風邪について、わかりやすく書いてくださっています。
はやりものにかかってしまったとしても、漢方を素早く取り入れることでダメージを軽くすることができること、かかってしまい治った後の体の修復にも漢方は働いてくれること。どんな局面でも、疫病に対して漢方は助けになります。
そして何よりも、日ごろから病気にかかりにくい生き方をすることが大切。
西洋医学と漢方のいい所を両方利用していくと、疫病から受けるダメージを個人的にも社会的にも減らすことが可能なのです。
漢方を利用しないのはもったいないなぁと思います。
ひどい風邪をひいてしまうと買いに行けなくなりますので、日ごろから風邪対策漢方を常備しておかれることをおすすめします。
どうぞご相談くださいね。