2022.02.03 風邪などの感染症にかかる人かからない人
冬から春にかけて気になることといえば、「風邪などの感染症」と「花粉症などのアレルギー疾患」です。
漢方では、外部環境から人体に悪影響を及ぼすものを「邪気」と言い、外部からの侵入者から身体を守る力のことを「衛気」と呼びます。
ウィルス・細菌・花粉・黄砂・PM2.5などの化学物質なども「邪気」となりえます。
「衛気」は、皮膚や鼻・のど・耳・眼などの粘膜を含む体表での抵抗力・防御能と考えてもよいでしょう。
衛気がじゅうぶんある人、粘膜の防御能がじゅうぶんな時は、感染やアレルギーが起こりにくいということが言えます。
前記事https://zenkaido.net/読書-漢方で感染症からカラダを守る/で、漢方医の渡邊先生の書籍にもありましたように、ウィルスが少しでも体に入れば誰でも必ず感染するというわけではなく、それぞれの免疫力の違いによって、感染する人も、しない人もいるそうです。
衛気が充実していると、外邪は侵入できないのです。
ものすごい強烈なウィルスなら、誰でもかかってしまうのでしょうが、そこそこ普通のウィルスなら、感染するかしないか、発症するかしないか、症状の酷さ、などの個人差は大きいでしょう。
花粉症やアレルギーも同様で、同じ空気を吸っていても、なんともない人もあれば、くしゃみや鼻水でたいへんなことになる人もあります。
その違いは、衛気がじゅうぶんであるか。
粘膜の防御能がしっかりしているか。
衛気を増やして、粘膜の防御能を養いたいものですね。
漢方の世界には、衛気を養う、衛気を守り増やす、という考え方があるのがすごいですよね。これは漢方独特の得意わざです。 しかも、飲む方の体質に合わせるから、無理がなく、おだやかである、というのが嬉しい。
風邪をひきやすい方、
何かをもらいそうで不安な方、
花粉症・鼻炎・ぜんそくなどのアレルギー疾患をお持ちの方、
以上の方は、衛気を養う漢方を使ってみるのも良いかもしれませんよ。
どうぞご相談くださいね。